友成那智
著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

マリナーズ主砲は出場停止 筋肉増強剤“常習者”の5つの特徴

公開日: 更新日:

 マリナーズの主砲ロビンソン・カノーが禁止薬物使用で80試合の出場停止処分を受けた。薬物検査で、筋肉増強剤の使用を隠すために使われる利尿剤の成分が検出されたためだ。カノーのような筋肉増強剤常習者には、いくつかの共通点や特徴がある。

■身近に常習者

 カノーの兄弟分はメルキー・カブレラ(現インディアンス)である。同じドミニカ共和国出身で、ともにヤンキース育ち。現在もオフになるとドミニカで行動を共にすることが多い。このメルキー・カブレラは薬物汚染選手の代表格で2012年には筋肉増強剤の使用が発覚、50試合出場停止になったことがある。

 この時は兄弟分のカノーも「やっているんじゃないか」と噂されたが、個人トレーナーの指導で検査避けの薬をしっかり服用し、ボロを出さなかった。

■過去の薬物事件の灰色選手

 過去の薬物事件で「灰色」と目された選手が、数年後に陽性反応が出てお縄になることがある。

 13年にフロリダのクリニック「バイオジェネシス」を舞台にした薬物汚染事件では、A・ロドリゲスら13選手が出場停止処分を受けたが、用心深いカノーは広報担当と称する女性を通じて購入していたためバレずに済んだ。そのカノーも、5年たって緊張感が薄れ、今回ボロを出す結果になった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  5. 5
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  1. 6
    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

  2. 7
    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

  3. 8
    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

  4. 9
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

  5. 10
    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり

    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり