著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

“世界の盗塁王”福本豊さんは国民栄誉賞を打診され…「立ちションもできんようになるやん」

公開日: 更新日:

 阪急ブレーブス(現オリックス・バファローズ)でパ・リーグ盗塁王13年連続、年間106盗塁という世界記録(当時)も樹立した福本豊さん。1970年代から80年代にかけて全盛時代の福本さんは誰にも止められなかったと言っても過言ではなく、パ・リーグいえプロ野球を代表する選手でした。

 トーク番組にゲスト出演した福本さんはおごらず、飾らず。「おはようさん、よろしゅうね」と気さくで、何を伺っても自然体。

 盗塁の世界記録を達成し「国民栄誉賞」を打診されて辞退された際「そんなんもろてしもたら立ちションもできんようなるやん」と言ったというエピソードが本当なのかと伺うと「会見では言うてへんよ、雑談の中で言うたことを書かれたんちゃうかな。どっちにしてもそんなたいそうなもん僕に合わんもん」と大笑い。

 盗塁の話題では「みなさんが“世界の盗塁王”て言うてくれはんのん、うれしいしありがたいんよ、ありがたいねんけど、僕としては170センチもないこの体でホームランを200本以上(208本)打ってるいうのも言うてほしいんよ。ホンマのこと言うて。これけっこう凄ない?」と照れ笑いをしながら強調されていたのが、なんとも可愛かったです。

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