「想像力のスイッチを入れよう」下村健一著
高知・四万十町立七里小学校の5年生に、四万十川のほとりでメディアをテーマに授業を行った。一人一人に真ん中に小さな窓をあけた紙を持たせ、そこからのぞいて見えたものを答えさせた。「雨が降りそうな雲」「高くて柵のある橋」「駐車している3台の車」などを答えたが、著者はそれぞれの細切れの情報だけでは四万十川の川べりの本当の景色は伝わらないことを指摘する。そして、インターネットで得た情報や、LINEでの友人との会話以外にも情報があることを考えさせる。
TBSの報道現場にいた著者が、東京、高知、福島で行った想像力を広げる特別授業の実況中継ドキュメント。小学上級以上対象の本。(講談社 1200円+税)