「名もなき山へ」深田久弥著

公開日: 更新日:

「名もなき山へ」深田久弥著

 名著「日本百名山」の著者による随筆集。

「わが国にはどこへ行っても山の見えない所はない」と始まる「山と日本人」と題された一文では、どこの都市や町村にも住人を守護神のように見守る山があり、その山を仰ぎ暮らす人々は知らずのうちに影響を受けていると記す。岩手人の粘りのある性格は岩手山に、越中人の進取的気性は剱岳の鋭く激しい岩の峰によって形成されたと。そんな山の影響が一番大きな例として日本人と富士山の関係をつづる。

 以降、日本百名山の候補の中から、あまり知られていない山々を語った章や、山の恵みについて語った一文、新道が出来ても古くからある登山道を歩く醍醐味、そしてヒマラヤなど未知なる山への思いまで。すべての山愛好家に贈る珠玉の作品集。

(山と溪谷社 1100円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  3. 3

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  4. 4

    安青錦は「カラダ」より「アタマ」に課題…2ケタ勝利で大関復帰を果たせるか

  5. 5

    小栗旬は「思い入れがない」コメント…福田雄一監督また炎上でも仕事が減らない映画業界のウラ事情

  1. 6

    要潤、玉山鉄二、速水もこみち…40代イケオジ俳優3人の「人生いろいろ」

  2. 7

    高市首相に“もう1つの爆弾”「副首都法案」炸裂の可能性 会期延長なら疑惑追及&身内疲弊のWパンチ

  3. 8

    二宮和也をNHKが起用で音楽特番MCは元嵐まみれに…テレビ局では“ポスト嵐”探しが迷走中

  4. 9

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  5. 10

    引退した東山紀之に錦織一清演出で「少年隊」還暦コンサートのすすめ