“じゃない方芸人”が大逆転! 宮下草薙・宮下兼史鷹が「初代漫談王」に輝いたワケ
■芸人になる前に作っていた100本の漫談
今回の優勝は、突然もたらされたものではない。宮下草薙は2018年元日の「ぐるナイ おもしろ荘」(日本テレビ系)で3位となり、“お笑い第七世代”ブームで注目を集めた。ただ、当時は草薙航基の素朴さと暴走キャラにスポットが当たり、宮下は一歩引いた存在に見られがちだった。
実は、そんな時期の2020年に「霜降りバラエティ」(テレビ朝日系)で、今回披露した「金太郎」漫談の原形を見せている。ただし、このときは「コンビ格差」に悩む宮下を救う企画だったため、漫談そのものよりも“じゃない方芸人の不満”を爆発させるキャラクターが目立った。
その後も「100本の漫談を持つ男」とイジられる一方で、漫談を正面から評価される機会が少ないままキャリアを重ねていく。一時期は「M-1グランプリ」に出場せず、玩具やラーメン店を紹介するYouTubeを始めるなど、趣味的な一面を強化。すっかり漫談のイメージは薄れていた。
それが今年、漫談の賞レースで本領を発揮した。宮下はコンビ結成前から相方の草薙を「自分より売れる」と見定め、100本(厳密には93本)の漫談も芸人になる前に作ったという。つまり、宮下は草薙の才能と同じように“自分の漫談はお笑い界で通用する”と考えていた。その先見の明に驚かされる。


















