「得点機を増やす」MF森岡亮太がブラジル戦に意気込み

公開日: 更新日:

 11月10日のブラジル戦(リール)、14日のベルギー戦(ブルージュ)2連戦に向けた日本代表メンバー発表会見でハリルホジッチ監督が、ベルギー1部ベフェレン所属のMF森岡亮太の名前を読み上げた。会見で「ベルギーに行ってからモリオカが気になり始めた。現地でも彼のポジティブな話が出ている」と欧州で残している強烈なインパクトを認めた。14年10月に0―4で惨敗したブラジル戦以来の代表招集となった森岡は「もう一回ブラジルとやりたい。そうしないと自分の変化も分からない」と再戦に意欲を燃やす。

■ボールを持ってる時以外の局面は改善しないと

 森岡は神戸時代はパス出しやチャンスメークを第一に考える司令塔だったが、今は前線で待ち構えて泥くさく得点を狙う。欧州で「数字の重要性」を痛感したからだ。

「メディアの方に取材に来てもらったり、ニュースになるのも、すべては結果ありき。これからも続けることですね」

 今季7得点8アシスト(11月4日現在)と数字を残し、日本人MFの評価はうなぎ上り。専門誌には「サッカーは考えるスポーツ」「試合前にはイニエスタ(バルセロナ)の映像を見る」といった「森岡語録」も掲載されているという。

「今は結果を出しているから、僕の言うことがよく聞こえるだろうけど、メッシ(バルセロナ)が『試合前はそういうのは見ない方がいい』って言い出したら、みんなそうなるかも」と苦笑しつつも、「世界トップ選手の映像を見てイメージを持つことはやってます」という。京都・久御山高校時代の恩師である松本悟監督が大のバルサ通。多くの映像を与えられ、バルサの魅力にはまった。

 とはいえ、ハリルホジッチ監督はデュエル(1対1の勝負)を最重要視する指揮官。会見で「彼には伸ばすべきところがある。特に守備の部分」と課題を突き付けた。

「(サッカーは)球際やハードワークだけじゃない、と思う部分はありますけど、僕も自分でボールを奪いたいと思いながら取りにいってるつもりです。いずれにしてもボールを持ってる時以外の局面は改善しないといけない」と自身の成長を示すつもりだ。

 最初の対戦相手は自身の人生を変えたブラジルだ。舞台は整っている。

 ドルトムントMF香川真司、C大阪MF清武弘嗣が選外となり、ロシアW杯への切符を得る最初で最後のチャンスかもしれない。「いい形からの得点機をどこまで増やせるか。そこを意識してやりたい」と意気込む「今が旬」の26歳に注目だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異