萌景さんも時給200円時代が 地下アイドル“奴隷契約”の惨状
萌景さんが母親と事務所にお金を借りに行くと「今の考えのままなら、お金は貸せない」と告げられたそうだ。その後、萌景さんは電話で佐々木社長から謝罪を要求され、「辞めるなら違約金として1億円を支払え」と言われたという。グループの契約書には“ペナルティー料”の項目があり、メンバーはスキャンダル発覚時などに50万円以上の罰金を払う約束をさせられていた。佐々木社長は「1億円の件は話したことない」と否定しているが、萌景さんは本気で払わなければならないと思い込んだのかもしれない。
■交通費すら支給されず
それにしても、改めて驚くのが、地下アイドルを取り巻く悲惨な環境だ。2年前に地下アイドル活動をしていた女子大生が男に刺され、一時重体となる事件があったが、リスクを伴う割にギャラが安くて待遇が悪過ぎる。AKB48クラスの人気グループでも新人時代は月収10万円台が当たり前といい、地下アイドルの中には交通費すら支給されず、ノーギャラで働く女性が少なくないという。
萌景さんも研修生時代は無給で、正規メンバーになってからも月給は平均3万5000円。毎月20日以上働かされ、拘束時間が1日10時間になる日もザラだったというから、時給に換算すると200円以下。これでは奴隷契約だ。