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保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

ソ連による北海道侵攻計画

公開日：2024/07/26 17:00　更新日：2024/07/26 17:00

ポツダム会談。（左から）チャーチル、トルーマン、スターリンの英米ソ首脳。日本に無条件降伏を迫った（1945＝昭和20＝年7月）／（Ｃ）共同通信社

　この歴史ドラマについて、日本の舞台を離れて国際社会の枠の中で日本はいかなる役を演じたのか、そのことを明かしておこう。つまり日本側はソ連に対して極めて腰の低い態度で、講和への依頼を行うとともに、ソ連に対しても見返りを与える意思があったのである。

　こういう日本側の意思は、歴…

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