認知症との誤診に注意! 高齢者のてんかんはけいれん発作が生じないケースが多い

公開日: 更新日:

 認知症だと思っていたら、実は「てんかん」だった──。北里大学医学部精神科学講師で相模原市認知症疾患医療センター長の大石智氏によれば、こういったケースは珍しくないという。詳しく話を聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 自動車整備工場で働く60代後半の男性は、2~3年前から職場で「ぼんやりしていて会話が成り立たない」「指示した内容を何度も忘れる」と指摘されていた。

 受診した近所の脳神経内科では、アルツハイマー型認知症の疑いがあるとの診断。経過観察の状態が続いていたが、今から約半年前、家族旅行から帰宅すると、旅行の記憶がスッポリ抜け落ちていることに気が付いた。異変を感じた家族に促され、大学病院で検査を受けた。診断名は「てんかん」だった。

「てんかんは、脳の神経細胞が過剰に興奮することで一時的な症状が繰り返し起こる脳の慢性疾患です。高齢者てんかんで最も多いのが脳卒中の後遺症で、約30~40%を占めるといわれています。ほかにも脳腫瘍や頭部外傷、アルツハイマー病によって発症しますが、全体の3分の1は原因不明とされ、誰にでも発症する可能性がある病気です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  2. 2

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  3. 3

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  4. 4

    仲間由紀恵46歳の“激変ふっくら姿”にネット騒然も…紆余曲折を経てたどり着いた現在地

  5. 5

    国会答弁イヤイヤが見え見え…高市首相が党首討論で「サナエらしさ」全開“屁理屈”反論のア然

  1. 6

    混戦制した河本結の"自己中プレー"に中継解説者が苦言…人気女子プロに問われるモラルとマナー

  2. 7

    出口夏希の“男選び”がもたらす影響…伊藤健太郎との熱愛報道と旧ジャニファンが落ち込む意外

  3. 8

    田中将大が楽天を去った本当の理由…退団から巨人移籍までに俺とした“3度の電話”の中身

  4. 9

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  5. 10

    餃子の王将&ココイチで客離れ進む衝撃…外食「1000円の壁」で分かれる明暗