「紅麹問題」で会長&社長辞任も脱一族経営は見せかけ…小林製薬の再建が厳しいこれだけの理由

公開日: 更新日:

 トップ2人が事実上の解任となった。

 健康被害の報告が相次いでいる小林製薬の紅麹問題。死亡との因果関係が調査されている死者は90人を超え、全容の解明はまだまだ先だ。

 23日には創業家の小林一雅会長(84)と、その長男である小林章浩社長(53)が辞任を発表。後任の社長は山根聡専務(64)となり、初めて創業家以外がトップになる。

 同日に発表された外部弁護士による調査報告書では、杜撰な実態が明らかになった。1月中旬には健康被害が疑われる事例が医師から報告されていたにもかかわらず、自主回収を発表したのは、2カ月後の3月22日と、初動が大きく遅れた。製造ラインでは、以前から培養タンクに青カビの付着が確認されていたのに放置するなど、品質管理体制の問題も指摘された。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理