二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「グッとラック!」惨敗…立川志らくのMC起用が早すぎた?

公開日: 更新日:

 視聴率のカギを握るキャスティング。ハマれば賛辞され、外れたら非難の声が容赦なく飛ぶ。TBSは秋の衣替えとして前番組を一掃。新情報番組「グッとラック!」をスタート。落語家の立川志らく(56)をMCに起用したが、早くも起用に疑問の声が上がっている。

 初回放送は好奇心もあり視聴率は割り増しになるものだが、2・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)と目を疑う数字。テレビ関係者は「他局も脅威に感じていなかったように、世間も最初から志らくの司会に関心を持っていなかったのでは」と分析する。その後も視聴率は回復せず。9日の放送では1・9%と危機的な状況。

 横並びのニュースになる情報番組の視聴率。カギを握るのは司会者とコメンテーター。個人的な好みは別として好感度や「なるほど」と感心する解説などの要素が絡み合って数字の伸びにつながる。最近は「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)が安定してトップをキープ。出しゃばらず丁寧な羽鳥の司会は「安心して見ていられる」という。

 エンディングで「今日もご覧いただき、ありがとうございました」の何げない挨拶も好感度を上げている。「見ていただいた=買っていただいた」という視聴者をお客さまに見立てた発言。まさに、昭和の歌手・三波春夫の「お客さまは神様です」に通じるものがある。最近は昼の番組の司会をする安藤優子も見習ったかのように取り入れている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異