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増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

萩本欽一〈48〉73歳で駒沢大学に入学、就活に悩む同級生にした「木彫り名人」の話

公開日: 更新日:

 作家増田俊也氏による連載、各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡ぐ口述クロニクル。待望の第2弾は、「視聴率100%男」として昭和のテレビ界を席巻したコメディアンの萩本欽一氏です。

  ◇  ◇  ◇

萩本「運や仕事のことでいえばもうひとつ。俺、駒沢大学の学生してたことがあるの」

増田「知ってます。仏教学部ですよね。何歳のとき在学したんですか」

※駒沢大学仏教学部(こまざわだいがくぶっきょうがくぶ):東京都世田谷区に本部を置く。曹洞宗の僧侶養成機関として1592年に創設された「学林」を源流とし、仏教の教理・思想・歴史・文化などを幅広く研究・教育する。現在は禅学科と仏教学科を設置。禅学科では曹洞宗を中心に禅の思想や歴史を、仏教学科ではインド、中国、日本などの仏教思想・文化を学ぶ。僧侶を目指す学生だけでなく、仏教を思想・哲学・歴史・文化として研究する学生も多い。国内でも長い伝統を持つ仏教研究・教育の拠点の一つ。

萩本「2015年4月に入学。73歳から4年1カ月在籍して、2019年5月に中退」

増田「なぜ中退されたんですか」

萩本「俺、パジャマ党の連中みんな退学させて修行させてるの。若いやつら中退させて俺だけ卒業じゃ格好つかないもの」

※パジャマ党(ぱじゃまとう):萩本欽一を中心に結成された放送作家・タレントらのグループ。1970年代後半から1980年代にかけて、萩本のテレビ・ラジオ番組の企画や構成を支えた。大岩賞介、永井準、詩村博史、鈴木しゅんじら若手放送作家が参加し、萩本とともにアイデアを出し合う独特の番組制作スタイルを築いた。名称は、夜遅くまで萩本の自宅などに集まり、パジャマ姿で企画会議を続けたことに由来するとされる。『欽ちゃんのどこまでやるの!』『欽ドン!』など、いわゆる「欽ちゃん番組」全盛期の笑いを生み出すブレーン集団となった。

増田「そういうことですか」

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