異色ラブコメディー「逃げ恥」は星野源&新垣結衣でなくては成立しなかった
今からちょうど10年前、2016年秋に放送されていたのが「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)だ。原作は海野つなみの同名漫画。脚本は野木亜紀子が手がけた。
津崎平匡(星野源)と森山みくり(新垣結衣)は、一見ごく普通の夫婦だ。しかし、実は「契約結婚」であり、夫が雇用主で妻は従業員。互いの価値観や対等な関係を大事にしたかったのだ。「仕事としての結婚」という設定が、このドラマのキモだった。
ヒロインのみくりは学部と大学院の卒業時、2度の就職活動に失敗している。仕方なく派遣社員となるが、その契約も切られて失意の求職中だった。家事代行のバイトで平匡と出会い、契約結婚する。戸籍はそのままだが、住民票を提出することで、健康保険や扶養手当もOKとなった。業務・給料・休暇などを取り決め、家賃・食費・光熱費は折半。ただし性的関係は契約外となっている。
まず、キャスティングが絶妙だった。本来は男女の奇妙な同居生活なのだ。ところがガッキーと星野が生真面目に演じれば演じるほど、「誰かと暮らすこと」の面倒くささと楽しさに、不思議なリアリティーとドキドキ感が生まれた。


















