日銀引き受けで赤字財政支える

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 日銀の黒田総裁が就任して1年が過ぎた。大量の国債を引き受けてどんどん紙幣を刷る「異次元の金融緩和」は、円安を招き、景気回復に寄与したとの見方もある。はたして、そうだろうか。

 黒田総裁の異次元緩和は、2%の物価目標を掲げている。だが、2月の消費者物価指数の上昇率は1.5%。日銀が集計した「企業の物価見通し」も、1年後は1.5%で3年後も5年後も1.7%である。2%の目標達成は簡単ではない。

 価格の動向は、需給関係によって規定されるものだ。これは経済学のイロハのイである。しかも、今日の経済では、需要水準と供給力はいずれもグローバル規模だ。一国の金融政策や財政政策で需給関係に介入し、物価を一定レベルまで押し上げようというのは、どだい無理な話なのである。それがたとえ「異次元」であったとしても、効果が限定的になるのは当然だ。

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