開幕投手に“黄信号” 初登板のダルがわずか12球で緊急降板
エース右腕にいきなり故障発生である。
レンジャーズ・ダルビッシュ有(28)は5日(日本時間6日)、キャンプ地アリゾナ州サプライズでロイヤルズとのオープン戦に初登板したが、右上腕三頭筋の張りを訴えて降板。1回、わずか12球で、予定していた2回、35球に達することなくマウンドを去った。
先頭エスコバルへの初球は89マイル(約143キロ)と球威がなく、不安な立ち上がり。そのエスコバルに右前打を許したが、4番モラレスのバットを変化球で空を切らすなど、後続を打ち取って無失点で切り抜けた。
球団によれば、1回を投げ終えてベンチでマダックス投手コーチに張りを訴えたため、大事をとって交代させたという。
登板後のダルは肩、肘をアイシングしながら報道陣に対応し「ブルペンで投げていてだんだん張ってきた感じ。そこから力をあまり入れずに制球だけ意識して投げた」と説明。患部の状態に関しては「まったく心配する必要はないです」と軽症を強調した。
今季はメジャー4年目にして初の開幕投手を務めることが有力視されていたが、オープン戦で首の張りを訴えて離脱した昨季同様、大幅な調整の遅れは避けられない。