新作でアル中男の再生描く ガス・ヴァン・サント監督に直撃

公開日: 更新日:

「いろいろ考えた結果、アルコール依存症と、いかにそこから脱したかというところにフォーカスしました。キャラハンはAAミーティング(断酒会)に参加し、そこのリーダーとの出会いのなかで再生していくのですが、脚本には実際にそうしたところに足を運んだりして、取材したエピソードを取り入れています」

 ――リーダーは、キャラハンにハンディキャップがあるからといって、特別扱いしないのが印象的です。

「そういう扱いにはとても感謝したとキャラハンは語っていました。断酒といっても、彼は彼の毒舌を捨てたわけじゃないし、リーダーとも皮肉な冗談を言い合ったりしていたそうです。アルコール依存症も車椅子も大変だけれども、だからといって、人と人とのつながりの障害にはならないと思いますよ」

■自分を責めすぎない

 ――日本にもアル中かアル中寸前の中高年はそこここにいます。断酒会に行ったとしても、果たして映画のように公平に扱われるかは分かりません。

「そうした酒で悩める者たちに言うべきことはひとつ、『ドント・ドリンク(飲むな)』に尽きるでしょう。ただ、私も酒を飲んできたし、飲まずにいられなくなる気持ちも分かる。寂しいんですよ。それに酔っぱらうこと自体が悪いことではないとも思っている。日本には、酔って帰れなくなっても、安価で泊まることのできるカプセルホテルもあるというし、たまに飲み過ぎたとしても、自分を責め過ぎないでいいと思いますよ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  2. 2

    小林旭さん87歳「元気の秘訣? 食いたいときに食って、寝たいときに寝て」

  3. 3

    「恫喝暴行&中絶強要」報道のソフトバンク村上泰斗(19) 素質だけなら山本由伸クラスだったのに…

  4. 4

    水前寺清子(3)「今でも、小国では寝ながら歌った話が語り継がれているそうです」

  5. 5

    山川穂高が「4.5億円の置物」に…ソフトバンクが頭を痛める“引き取り手”の付かない厳しい現実

  1. 6

    阪神・梅野隆太郎に「衰えを強いる」藤川監督の起用法…生え抜き正捕手から不遇際立つ

  2. 7

    ソフトバンク3連覇でも“札束攻勢”止まらず…今オフ仕掛ける「補強リスト」仰天の中身

  3. 8

    伊原陵人の女性トラブル報道と関係が? 阪神の若手有望株を巡る“不可解な塩漬け”

  4. 9

    中森明菜が完全復活 結果的に長期休養がその価値を上げたが、応えられるだけの資質を持っていた

  5. 10

    芸能人の「植毛・ズラ事情」教えます 小倉智昭さんは4種類使い分けていた