著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

人生に不器用な黒沢かずこには、笑いとテレビが救いそのもの

公開日: 更新日:

「テレビばっかり見て、言葉とかも話す相手いないんで、テレビの中から全部教えていただいたんです」(日テレ系「チカラウタ」16年4月24日)

 高校時代は、暗く「自分の命を絶ってでもいい」(同前)と思うほどだったが、ダウンタウンに会いたいという思いだけで10代を乗り越えたという。そんな黒沢を宮下草薙の草薙航基は「僕が芸能界で唯一、自分より気を使う人です」(テレビ朝日系「マツコ&有吉 かりそめ天国」25年7月25日)と評す。草薙も黒沢同様、ネガティブで人付き合いが苦手なタイプ。スーパーのバイトで店長に「仮面をつけて出勤していいですか?」と言おうとしたほど。もちろん、そんなのはダメに決まっている。けれど、同じことを相方やマネジャーに言うと、「1カ月だけなら」「ラジオの仕事なら」という答えが返ってきて、聞いておきながら「まともなヤツがいねえな」と思ったという(「大悟芸人領収書」26年6月8日)。

 今、芸人は学歴もお笑いのレベルも上がり、「まとも」になってきている。けれど、草薙は「他の社会では生きられない人間のようなヤツがいる居場所みたいなのも少し残ってほしい」(同前)と主張する。これに対し、黒沢が「すごく共感します。本当にこの世界に来てくれて、ありがとう!」と返した。「なんでもない私を認めてくれたんだっていうのが、この箱」(「大悟の芸人領収書」26年6月15日)とも語る黒沢。彼女にとってテレビは救いそのものなのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中村メイコさん「大切なものから処分するとその先の断捨離が進む」

  2. 2

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  3. 3

    山川穂高が「4.5億円の置物」に…ソフトバンクが頭を痛める“引き取り手”の付かない厳しい現実

  4. 4

    菊池風磨はCM本数が事務所トップでも深刻なファン離れ…原因は先輩さえもイジる悪癖か?

  5. 5

    「恫喝暴行&中絶強要」報道のソフトバンク村上泰斗(19) 素質だけなら山本由伸クラスだったのに…

  1. 6

    萩本欽一〈46〉斉藤清六が泣きながら持ってきた1000万円、追い返そうと思って貯金額を聞いたら驚いた

  2. 7

    “女性芸能人”を斡旋? また炎上中…timelesz篠塚大輝の繰り返す失言と秀才キャラの崩壊がもたらす影響

  3. 8

    阪神・梅野隆太郎に「衰えを強いる」藤川監督の起用法…生え抜き正捕手から不遇際立つ

  4. 9

    水前寺清子(3)「今でも、小国では寝ながら歌った話が語り継がれているそうです」

  5. 10

    原菜乃華がWEST.重岡大毅"デキ婚"発表で「深刻なもらい事故」…ヒロイン競争は“ライバル”出口夏希が王手