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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

人生に不器用な黒沢かずこには、笑いとテレビが救いそのもの

公開日: 更新日:

「もう『無』です。生きるのに精いっぱいですよ」
黒沢かずこテレビ東京系「あちこちオードリー」6月9日放送)

  ◇  ◇  ◇

 森三中の黒沢かずこ(47)は最近、いわゆる「お笑い」の仕事が少ないという。その心境を率直に答えたのが今週の言葉だ。

 黒沢は自ら「お笑いファン上がり」(テレビ東京系「あちこちオードリー」2023年7月5日)と公言するほどの生粋のお笑いファン。そのきっかけは、幼少期の家庭環境にも原因があったという。「親ともそんなにしゃべったこともない」(日本テレビ系「大悟芸人領収書」26年6月15日)と、にわかに信じられないことを回想している。「行ってきます」「ただいま」「いただきます」といった最低限のことすら言った記憶がないそう。

 両親は飲食店を営んでおり、ひとりっ子の彼女はほとんどの時間を家でひとりで過ごした。だから食事もひとり。寝ながら食べていても、誰も注意する人はいなかった。

 小学校の時にテストに自分の名前を書くのはおかしいと思うような子どもだった。なぜなら「私が選んだ名前じゃないから」(同前)。その頃書いていた名前が「内村光良南原清隆」だったという。彼女のよりどころになっていたのが、テレビのお笑いだ。

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