(37)仕事と介護を両立させるために必要なこと

公開日: 更新日:

 母の施設探しをするうち、介護に関する話題を目にする機会が増え、他人事ではないと感じるようになってきた。なかでも介護のために離職する人はいまだに多く、社会的な課題としてたびたび取り上げられている。

 私は、実家に戻って母の介護をするという選択肢を最初から考えていなかった。理由は明確で、生活と仕事の基盤が東京にあるからだ。

 もう両親と暮らした時間よりも、東京で過ごした年月の方が長くなっていた。今の仕事も、私が東京にいてこそ成立しているものが多く、場所を離れることで仕事の継続が難しくなるのは明らかだった。

 フリーランスで働いているため、会社員のような制度的な休暇は存在しない。その代わり、自分で仕事のスケジュールを調整しながら、時間と労力をやりくりして対応してきた。ただ、柔軟さがある一方、手を動かしていない間は、基本的に収入が発生しない。そうした不安定さにおびえることもあった。

 会社員の場合、日本の制度では「介護休業」と「介護休暇」が設けられている。介護休業は、要介護状態の家族1人につき、通算93日まで取得可能とされ、3回まで分割できる。これは長期間の介護を支えるための制度と見られがちだが、実際にはこの期間で介護そのものが完結することはほとんどない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    司忍、高山清司コンビによる「名門ヤクザ」コレクション

  2. 2

    小室眞子さん最新写真に「オーラがない」と驚き広がる…「皇族に見えない」と指摘するファンの残念

  3. 3

    小室圭さん家族3人ショットを「ニューヨーク・ポスト」が報道 1億円以上の新居から居住先、子供の性別まで赤裸々に…

  4. 4

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?

  5. 5

    小室圭さん&眞子さんの「第1子の性別」を特定 NYポスト紙報道の波紋と今後憂慮すべきこと

  1. 6

    エゴイストのような「人間性」がアウト? ドジャース佐々木朗希にトレード説がくすぶり続ける根拠

  2. 7

    松重豊がついに引退を示唆し2代目探しに言及…「孤独のグルメ」井之頭五郎を継ぐ有力候補者の実名続々!

  3. 8

    聖子&正輝の関係修復と健在ぶりに水を差す…沙也加さん元恋人による「踏み台発言」騒動の余波

  4. 9

    北村匠海「さばうちゅ」支えるヒロインの覚醒!出口夏希"弱点克服"でフジ月9救世主へ

  5. 10

    内閣支持率急落…高市“安倍イタコ”首相にチラつき始めた突然「ブン投げ退陣」の既視感