歩行の困りごとはシニアカーで解決…自治体によっては補助金あり
高齢になっても自由に外出し、世間と多くの接点を持つことは生きがいづくりの点でも大切だ。たとえ膝や腰に問題を抱えていても、軽度なら杖や歩行補助器を利用することで自宅にこもりがちになることを避けられるだろう。
では、自宅では何とか暮らしていけても、さらに足腰が弱ってしまった場合はどうすべきか。長い距離を歩くのが不安。買い物に行っても荷物が重くてつらい。歩行に関する困りごとが増え、無理をすれば転倒してケガをする危険がある。
そんな時、選択肢のひとつとして検討したいのがシニアカーだ。日本産業規格では「ハンドル形電動車椅子」と呼ばれ、道路交通法では歩行者扱いになる。つまり、年齢や免許に関係なく歩道や路側帯を移動することができるわけだ(車道走行は原則禁止)。
一般的な電動車椅子と違い、太い3もしくは4輪タイヤを装着しているので安定性が高く、最高速度は時速6キロ以下に設定されている。主に自宅から目的地まで移動する、高齢者向けの優しい足代わりの乗り物と考えればいいだろう。大きなショッピングセンターでは館内の走行を許可しているところもあるほどだ。