ひよっこ彷彿 テレ東「ユニバーサル広告社」のほっこり度
テレビ東京系、金曜8時のドラマ「ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~」が面白い。トップを爆走している「ドクターX」(テレビ朝日系)のような派手さはないが、じわじわと温めてくれるホッカイロのようなドラマで、ほっこりするのだ。
主演は沢村一樹。共演は和久井映見、三宅裕司、やついいちろうとどこかで見たメンバーだと思ったら、9月に終了した朝ドラ「ひよっこ」の出演陣だ。というのも、脚本が「ひよっこ」の岡田恵和なのだ。昨年末スペシャルドラマ「ダメ父ちゃん、ヒーローになる!崖っぷち!人情広告マン奮闘記」として放送され、今回、ちょっとキャストを入れ替え、満を持しての連ドラ化となった。
舞台は港町の寂れた商店街。ここに社長と社員合わせて4人の弱小「ユニバーサル広告社」が引っ越してくるところから始まる。たとえば、和久井演じる純喫茶「ジュルビアン」の看板娘さくらは田舎にやって来た広告社に興味津々、好奇心旺盛なチャーミングな女性で「ひよっこ」で演じた「愛子」と重なる。時折スピンオフドラマを見ている錯覚に陥りそう。
これから寂れた商店街をどんなふうに活性化していくのか。そのあたりも楽しみ。「ひよっこ」同様、元気をもらえるドラマになりそう。残念ながら、初回視聴率は4.4%。毎回「ひよっこ」ファミリーがゲスト出演などというサプライズがあれば、もっとアップするかも?