絶対守護神マルティネス「巨人入り」急浮上の舞台裏…米敏腕記者が「2年24億円で合意間近」と

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 やっぱり巨人である。

 中日から自由契約となったキューバ出身のライデル・マルティネス(28)が、巨人と契約合意に近づいていると、キューバ野球の事情通として知られるフランシス・ロメロ記者が日本時間10日、自身のXで伝えた。契約は2年総額1600万ドル(約24億円)になるという。

 これまでソフトバンクDeNA、再契約交渉を続けていた中日の三つ巴の争いと報じられていたが、本紙が7月の球宴期間中に既報した通り、巨人は早い段階から調査を継続していた。今季4年ぶりにリーグ優勝を果たしながら、CSファイナルステージでDeNAに敗退。日本シリーズ進出を逃したことも後押しとなり、今オフ補強の「大本命」に位置付けていた。

 マルティネスは2017年に中日の育成選手として契約。18年に支配下登録され、今季まで中日で通算303試合に登板し14勝18敗、166セーブ、防御率1.71。今季は自己最多の60試合に登板し、防御率1.09、43セーブでセーブ王のタイトルを獲得した。日本球界を代表する絶対的守護神は、12月2日に中日から自由契約となっていた。

 巨人にとっては、4年とも5年越しともいえる“恋人”である。さる球界関係者がこう明かす。

「支配下に昇格して2年目の19年に43試合に登板して途中から抑えを任されるなど台頭。そのオフに巨人は当時中日の剛腕セットアッパーだった左腕のジョエリー・ロドリゲス(現レッドソックスFA)とのダブル取りを画策し、当時中日の監督退任後にSDとなっていた森繁和氏が『うちと契約中だ!』と激怒したことがある。契約が切れた21年オフにも本気で獲得にいったが、中日に残留。巨人にとって5年越しの悲願でもあるのです」

 10月上旬のことだ。米野球情報サイトがソフトバンクとDeNAの獲得候補に挙がっていると報じた上で、「中日残留はない」と予想。すでに複数球団と交渉し、年俸800万~1000万ドル(約12億~約15億円)を提示されていると報じたため、球団幹部が「タンパリングではないのか!」と声を荒らげたというが、前出の関係者がこう続ける。

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