「中国ミステリー探訪」井波律子著

公開日: 更新日:

「中国ミステリー探訪」井波律子著

 ミステリーは欧米で成立した文学ジャンルだが、中国でも3世紀中ごろにはじまる六朝時代に大量に作られた怪奇短編小説「志怪」にはじまり、明・清の「公案(事件)小説」に至るまで、さまざまなスタイルのミステリー風の作品が作られてきた。

 本書は、千数百年にわたって読み継がれてきた中国式ミステリーの歴史を一望したブックガイド。

 志怪小説の最高峰「捜神記」に収録された「東海の孝婦」は怪奇ミステリー。姑殺しで処刑される嫁を主人公にしたこの作品には、冤罪や事件の真相を見抜く名裁判官など、後世の中国式ミステリーの基本的な道具立てがすでに備わっている。

 以降、ルパン全集の翻訳にかかわったのを機に創作に転じた20世紀前半の孫了紅の「侠盗魯平奇案」シリーズまで。70作以上の作品を紹介。

(潮出版社 1320円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジとTBSは「朝8時戦争」“初打席”で空振り三振…テレ朝「羽鳥慎一モーニングショー」独走いよいよ決定的

  2. 2

    NHKドラマ10「魯山人のかまど」は早くも名作の予感! 藤竜也は御年84歳、枯れてなお色香漂う名演技

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    フジ「月9」ドラマ初主演の北村匠海 映画では“共演者連続逮捕”のジンクスに見舞われたが…

  5. 5

    ローム、東芝・三菱電機が統合へ…パワー半導体をめぐる3社連合をデンソーが買収か

  1. 6

    元参院議員・野末陳平さん94歳 大病知らずだったが、2年前に2度の全身麻酔手術を経験

  2. 7

    中島裕翔に新木優子と熱愛報道 ファンから囁かれるHey! Say! JUMP脱退の背景と“問題児”の過去

  3. 8

    新木優子と結婚した中島裕翔は大正解! 吉田羊との“合鍵愛”報道から10年目…

  4. 9

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  5. 10

    「高齢者=賃貸NG」は思い込みだった? 家主が恐れる“4つの不安”を解消する方法