自民党都議会でも裏金疑惑!やはり浮上した“安倍派スキーム”…すでに特捜部が動き、石破政権は大ピンチ

公開日: 更新日:

 また裏金問題だ。東京都議会の最大会派で政治団体の「都議会自民党」が開いた政治資金パーティーを巡り、都議がパー券ノルマ超過分を中抜きし、裏金化していた疑いが浮上。11日、大手メディアが一斉に報じた。

 浮かび上がったスキームはこうだ。都議には原則、1人当たり100万円のパー券販売ノルマが課されていたが、超過分を都議会自民に納めずに中抜き。収支報告書に記載しなかった。

 旧安倍派などの派閥裏金事件を受け、都議会自民は弁護士を交えて内部調査を実施。政治資金規正法違反の時効(5年)にかかる、2019年12月と22年5月に開いたパーティーの売り上げを調べた結果、複数都議による中抜きが確認されたという。2回のパーティーを巡っては、一部不記載があったとして、神戸学院大の上脇博之教授が今年1月に東京地検に刑事告発。既に東京地検特捜部が都議会自民の関係者から聞き取りを進めているという。

 都議会自民の小松大祐幹事長はきのう、報道陣に「厳粛に受け止めている。それぞれの議員が専門家に資料を提出し、調査中だ」と言ったが、詳細は語らず。一部報道によれば、不記載があった都議は元職を含む約20人。不記載額が100万円超に上る都議もいたという。

 都議会自民OBが言う。

「都議はパーティーの際、ノルマ分の100万円を現金で幹部に手渡しするのが慣例だった。場所は議会棟5階の会派控室。ピン札でないと怒られるので、皆、都庁1階の銀行で用意していました。それで、ノルマ超過分はシレッと懐に入れるわけです。こうした中抜きは10年以上前から、当たり前のように行われていた。安倍派がやっていた裏金づくりとほぼ同じです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    サントリーHD会長を辞任!新浪剛史氏の意外な私生活、趣味は「極妻」鑑賞と…違法薬物めぐり家宅捜索

  2. 2

    サントリーHD新浪会長宅ガサ入れはすでに噂されていた? 報道より1週間先行していたX投稿に注目集まる

  3. 3

    新浪会長の違法薬物疑惑でサントリーHDに激震!辞表提出を暗に迫った“追放劇”で深まる対立

  4. 4

    市場は早くも「高市トレード」だが庶民に恩恵なし…サナエノミクスが招く株高・物価高の暗澹

  5. 5

    サントリーHD新浪前会長に進退を「委ねられた」同友会の当惑…違法薬物疑惑に潔白強調、代表幹事は辞めず

  1. 6

    トランプ氏が大統領令に署名でもナゾのまま…日米交渉最大の焦点「対米投資81兆円」が本当に意味すること

  2. 7

    「対米投資80兆円」にくすぶるトランプ政権の罠…関税合意に正式署名も波乱含み

  3. 8

    出所後カジノで9億円を失い…大王製紙元会長・井川意高氏が明かす「バカラED」

  4. 9

    「プーチン心停止で影武者代行」情報…訪中大失敗のストレス、ロ国内に広がる大統領5選は無理の空気

  5. 10

    新浪剛史会長が同友会会見で“号砲”…フジテレビ「CM再開」に前のめり、サントリーにもお家事情

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ブラタモリ」抜擢の桑子真帆アナ “金髪チャラ系”の大学時代

  2. 2

    巨人に漂う不穏な空気…杉内投手チーフコーチの「苦言連発」「選手吊るし上げ」が波紋広げる

  3. 3

    大の里、豊昇龍の両横綱も戦々恐々…「新怪物」加入で躍進止まらぬ伊勢ケ浜部屋の巨大戦力

  4. 4

    82歳で死去の橋幸夫さんが日刊ゲンダイに語っていた「佐川急便事件」と「統一教会」のバッシング報道

  5. 5

    星野監督は中村武志さんを張り倒した直後、3ランを打った隣の俺にも鉄拳制裁…メチャクチャ痛かった

  1. 6

    御三家の生き残り舟木一夫の“傷だらけの人生”と、兄貴分だった故・橋幸夫さんも太鼓判のサバイバル術

  2. 7

    小祝さくらは「加齢の影響」漏らしていた…ツアー6週連続欠場の深刻度

  3. 8

    (1)身内すらも“監視し欺く”情報統制…機密流出犯には厳罰、まるで落合博満監督のよう

  4. 9

    元幕内照強の“しょっぱい犯罪”に角界も呆れた…トラブル多数現役時代の「ヤンチャ」な素顔

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋