権力空白の韓国に北朝鮮が沈黙している不気味…尹錫悦に挑発され続けたのに金正恩は高みの見物?

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 韓国尹錫悦大統領と同窓生が暴走した「非常戒厳」宣布をめぐる混乱は収まる気配がない。尹大統領に宣布を進言したとされる金龍顕前国防相は10日夜、内乱重要任務従事や職権乱用権利行使妨害の容疑で逮捕された。司直の手が尹大統領に迫る中、激しくやり合ってきた北朝鮮が不気味な沈黙を続けている。

 保守系の尹政権が2022年5月に発足以降、南北対立はエスカレートの一途だった。

 今年5月に韓国側が金正恩朝鮮労働党総書記を批判するビラなどを大型風船で飛ばすと、北朝鮮はゴミなどをくくりつけた汚物風船で対抗。金与正党副部長は繰り返し警告談話を出し、10月に何度も平壌中心部に飛来した無人機について「韓国軍が挑発行為の主犯である明確な証拠を確保した」と主張したものの、韓国軍は「事実関係を確認できない」とスッとぼけていた。

 ところが、戒厳解除後の調査などで、無人機で領空侵犯して批判ビラをまいたのは韓国軍だったことが判明。9月に国防相に就任した金氏が尹大統領の命を受け、北朝鮮が挑発に乗るよう仕向けていた可能性がある。金建希夫人をめぐるさまざまな疑惑などで政治力を失っていた尹大統領は、宣布にあたって「北朝鮮共産勢力の脅威から自由大韓民国を守護し、韓国国民の自由、幸福を略奪する、破廉恥な従北の反国家勢力を一挙に排除し、自由憲政秩序を守るために非常戒厳を宣布する」と説明。北の脅威を最大限に煽り、超法規的手法で求心力回復を図ろうとしたとみられる。

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