寺脇研氏「不要不急と思われてきた“文化”と“場”の価値」

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 変わるべきは、教育についての考え方だけではない。文化もそうだ。「不要不急」と思われているかもしれないけれど、実は教育基本法前文では、「文化の創造を目指す教育を推進する」と宣言してある。経済だけで世の中が動いているのでないことを、映画、演劇、美術展、音楽会、スポーツ試合などの休止は思い知らせてくれたのではないだろうか。当然にあったものがなくなってしまうと、改めてその価値がわかる。

 今回、特に価値を認識させたのは文化の〈場〉である。それも、企業規模で運営される大きな場でなく身近で小さな場。それらが存亡の機に陥った。映画のミニシアター、演劇の小劇場、音楽のライブハウス、古典芸能の寄席、さらにはサロン的役割を果たす文化の薫りする飲み屋や喫茶店……。これまで行政や企業の支援がなかったそういう場の存続を求める政府への声や、クラウドファンディングなどによる民間募金が起きているのは、〈場〉の価値に気づいたからこそだろう。

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