不適切会計の遠因? 東芝が許せなかった日立との“業績格差”

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 東京・「JR浜松町駅」から徒歩7、8分の場所に東芝本社はある。今から10年近く前のある日の午後4時過ぎ、本社エレベーターで当時の岡村正会長(76)とバッタリ顔を合わせた経済記者がいた。

「これから会食ですか?」と声をかけると、岡村会長は「都市対抗野球の応援に行きます。決勝戦ですからねえ。仕事より大切ですよ」とにこやかに返した。

 東芝の社風は「公家」と称される。「野武士」の日立製作所とは対照的に、のんびりムードが特徴だった。この日の岡村会長は、そんな雰囲気にピッタリだった。

 だが、このころから「上司に逆らえない風土」が蔓延し始めていた。当時の社長は「不正会計」で辞任した西田厚聰前相談役(71)。第三者委員会が指摘した「チャレンジ」が横行し、無理な数字がつくられていった時期と重なる。

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