有森隆
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有森隆ジャーナリスト

30年余、全国紙で経済記者。豊富な人脈を生かし取材・執筆中。「『ゴーン神話(マジック)』の終焉 日産を覆う不安の正体」(「月刊現代」2006年12月号)、「C・ゴーン『植民地・日産』の次の獲物(ターゲット)」(同09年1月号)などを執筆。「日産 独裁経営と権力抗争の末路――ゴーン・石原・川又・塩路の汚れた系譜」(さくら舎)を3月に上梓。

デサント<下>“恫喝テープ”まで飛び出した伊藤忠との戦い

公開日: 更新日:

 伊藤忠は19年1月31日、デサント株のTOBを発表した。買い取り価格は前日の終値の株価に5割のプレミアムをつけた。出資比率を経営の重要事項への拒否権を持てる4割に引き上げる計画だ。伊藤忠に対抗してくれるホワイトナイトをデサントが見つけるのは事実上、困難。これで勝負がついた。

 伊藤忠の「デサントの企業価値を高める」戦いが始まるのはこれからだ。200億円を投じてデサントを実質的に手に入れたが、これを上回るリターンを得られなければ、伊藤忠の株主は納得しない。

 伊藤忠は22年の北京冬季五輪を見据え、デサントの中国事業を強化する青写真を描く。中国事業のパートナーはスポーツ用品大手、安踏体育用品(ANTA)。丁世忠会長兼CEOは親族を含めてデサント株を7%弱保有。伊藤忠のデサント改革を支持した。

 伊藤忠とデサントの対立の爪痕は大きくて深い。国内従業員の9割がTOB反対に署名した事実は重い。社内融和を進めることが急務だ。伊藤忠から送り込まれた小関秀一新社長は“岡藤王国”と呼ばれる繊維の出身。中国通として知られるが、上場企業のトップの器であるかどうかが試されることになる。

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