保阪正康 — 著者のコラム一覧

保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

保阪正康日本史縦横無尽

「福沢重信」が私に手紙を送ってきた理由は5つある

公開日：2021/11/17 17:00　更新日：2021/11/17 17:00

東京の路上で、将校から動員解除命令を聞かされる日本軍の復員兵士（1945年9月、米海軍撮影＝ACME）

　私はこの「福沢重信」氏を外務省か宮内省の中堅職員で、さらに占領初期には終戦連絡局（終連）に出向していたように思う。外務省の職員として、東京裁判について日本とGHQ、検事団、弁護団などとの連絡に当たったか、あるいはそういう裏側の事情について相当に詳しく知る立場にあったのではないだ…

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