池谷幸雄氏が激白 塚原夫妻“権力の実態”と体操協会の暗部
■女帝の録音禁止令
――宮川を指導していた速見佑斗コーチの暴行問題が発覚した背景にも、千恵子本部長による宮川の引き抜きがあるといわれている。
「もちろん暴力は良くないこと。それは速見コーチ本人も認めています。ただ、まず口頭で注意して、それでもやめずに親や選手が処分を求めているのであれば処分すべき。そうじゃないのに、体操協会もよくここまでの処分を下せたなと。『選手ファースト』じゃないというのも疑問だし、すごく残念で不信感を持ちます」
――千恵子本部長は宮川との会話を録音していた。
「これは推測ですが、いつもとっていた中の一部なんじゃないかなと。公開された録音データは宮川選手がパワハラと訴えている翌日のもの。前日に何かがあって、その次の日からとり始めたのかもしれない。何かの証拠に押さえておかないといけないと思ったんでしょうね。基本、(選手との会話を)とる必要はないですから」