「現場に生きる」岡田晴彦著
2018年9月4日、「非常に強い」勢力を保ったまま徳島県に上陸した台風21号は、近畿地方に甚大な被害をもたらした。中部電力とそのグループ会社トーエネックは懸命に作業を続けて、1週間後、復旧を果たした。 ところが約4週間後の9月30日、「大型で強い」勢力の台風24号が和歌山県に上陸。記録的短時間大雨情報が発表され、中電管内では119万戸が停電した。静岡県浜松市のトーエネック浜北営業所のメンバーは緊急招集の連絡を受けて現場に向かった。電柱は高さ4~5メートルの崖上に立っている。そこまでたどり着くには、斜面に張った崖崩れ防止ネットを手がかりによじ登るしかない。
社会を支える設備工事会社社員の活躍を描く。
(ダイヤモンド社 1500円+税)