「パチンコの歴史」溝上憲文著

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「パチンコの歴史」溝上憲文著

 昭和58年、3年前には約9600店だった全国のパチンコ店が約1万2000店に急増した。

 ブームの火付け役となったのはフィーバー機と羽根物と呼ばれるヒコーキタイプの役物の登場である。羽根物第1号は零戦をモデルにした平和のゼロタイガーで、スリルとゲーム性に富んでいて客に注目された。

 パチンコ業界のバブル景気でパチンコにのめりこんだ人が強盗を働くなどの事件が続き、警察が問題視したことから、全遊協(全国遊技業協同組合)はフィーバー機の設置を抑えるが、警察の規制に従わないものも多かった。

 警察と暴力団が関わるパチンコ業界の実態を描いた作品(1999年出版)を復刊。

(論創社 2420円)

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