「くすりの発明・発見史」岡部進著

公開日: 更新日:

「くすりの発明・発見史」岡部進著

 我々の生活に欠かせない薬がどのような経緯で発見・発明されたのかを、発見・発明者のエピソードとともに紹介するサイエンスエッセー。

 原始社会では、病気は悪魔や悪霊の体内への侵入と考えられていた。ゆえに当時の薬は、悪魔が嫌いな汚物を投与するというもので、多くの「汚物薬」が処方され、数千年間も伝承されてきた。

 そうした文明社会誕生前後の医療事情を概観。その上で、まずは人類を外科手術の痛みから解放してくれた「吸入麻酔薬」開発のパイオニア、英国人のハンフリー・デーヴィーと弟子マイケル・ファラデーの物語を紹介。

 以降、抗パーキンソン病治療薬をはじめ、抗アレルギー薬や強心薬、血液凝固阻止薬など、人類が多大な恩恵を受けている薬の誕生秘話に迫る。

(KADOKAWA 1144円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学