日テレが草刈り場?テレビ界に広がる仁義なき引き抜き合戦
「仁義なき戦い」は映画の世界だけではなさそうだ。テレビ界で視聴率獲得のために、“仁義なき引き抜き”が起きて騒然としているという。
標的にされているのは日本テレビで、中でも子会社で、制作会社大手のAXON。現在、日テレは視聴率年間3冠王をほぼ手中にして絶好調。週間視聴率ランキングの上位には長寿番組「笑点」をはじめ、「世界の果てまでイッテQ!」などヒットバラエティーがズラッと並ぶが、それらの番組を支えているのがAXONなのだ。
「引き抜かれたのはスポーツ担当の30代後半のディレクターで、引き抜いたのはテレビ朝日。この年代のAXONの社員の年収は1000万円前後でしょうが、テレ朝が提示したのは3000万円といわれています。いくら日テレが好調とはいっても、この金額は魅力的です。この社員は年明けにはテレ朝に入社するのではないかとみられています」(テレビ関係者)
■東京五輪を控え
他局が日テレ系列の人材を欲しがるのは理由がある。今回はスポーツ担当だが、例えば、日テレにはプロ野球や年明けの箱根駅伝などスポーツ中継に関して、他局が一目置く技術があるのだという。とくに年間視聴率上位にランキングされる箱根駅伝の放送技術などは業界で高く評価されているのだ。