元宝塚・森奈みはるの殻を破った「劇団☆新感線」での初舞台

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 90年代前半の宝塚歌劇団を代表する娘役だった森奈みはるさん(47)。95年の退団後はミュージカルや舞台、テレビドラマなどで活躍中だ。そんな森奈さんの“心の師”は?

 宝塚時代の恩師は羽山紀代美先生です。元星組娘役で、75年以来、歌劇団の振付家をされていらっしゃいます。私も歌劇団在籍時は劇団レッスンの他に個人レッスンもずっと受けて、ずいぶんお世話になりました。

 とくに印象的なのは娘役トップ初公演となった92年の「スパルタカス」、その後の「ファンシー・タッチ」。「スパルタカス」は往年の大ヒット映画をベースにした作品で、女奴隷のルシア役。初公演という大きなプレッシャーがありました。

 オリジナル作品の「ファンシー・タッチ」ではワイルドスターS、ガール、タンゴの女、歌手の4役も任されました。もともと、マイペースでダンスも歌も楽しんできたのですが、いざ、娘役トップとなるとそうはいきません。オペラのシーンのお稽古の時は、どう演じても何十回となく“ダメ出し”。しまいに演技も歌唱もわからなくなり、居残り練習は毎日。午後10時ごろのお稽古場の消灯時間がすぎても、廊下の蛍光灯の明かりだけを頼りに自主稽古をしていました。

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