チワワCMの清水章吾 「人間国宝」から学んだ先読みと気遣い

公開日: 更新日:

 チワワと共演したテレビCMで全国区の人気を得た清水章吾さん(72)。最近は刑事ドラマの出演が多く、画家としても活躍中。子役出身だけに芸歴は57年になるが、師匠は人間国宝にも認定された女形役者・花柳章太郎さん(故人)だった――。

■時に1万円のお小遣いをいただき…

「君が役者になれて役をもらえて、少しは名前が売れたとしても、一服しちゃダメだよ。役者ってのは、死ぬまで修業なんだから」

 花柳先生に初めてお会いした時の言葉は今でも忘れませんね。あれは僕が18歳。大学1年生の時でした。

 15歳で児童劇団に入り、高校卒業後は獣医になりたくて日大農獣医学部に入学したものの、役者の道も捨てきれなくて……。そんな時、先生の内弟子だったいとこから紹介されて、当時、文京区小石川に住んでらっしゃった先生の内弟子にしていただいたわけです。

 先生は後に文化功労者に選定され、人間国宝、芸術院会員になられた新派の大御所。めったやたらに弟子は取りませんでしたし、修業させていただくのはとても名誉なことでした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ