自分を殺し耐える女形で存在感 中村雀右衛門は“陰の主役”

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 6月の歌舞伎座は、大看板として幸四郎、吉右衛門、仁左衛門が揃ったが、共演はひとつもない。みな自分が得意な役、やりたい役をやっているので、ひとつの興行としてのまとまりもない。別々の劇場をハシゴして見ているようであった。

 このバラバラな大幹部たちを結果的に束ねたのが雀右衛門(写真)だ。吉右衛門の「弁慶上使」でおわさ、幸四郎の「鎌倉三代記」で時姫、仁左衛門の「御所五郎蔵」で皐月と、3役をつとめ、今月の陰の主役といっていい。

 雀右衛門は、襲名して1年が過ぎたが、大役が続いている。歌舞伎に出てくる女性は自分を殺して耐えることが多く、雀右衛門はそういう役が合う。そして、うまい。だから、うまければうまいほど地味な印象になり、損な役回りだった。性格的にも前に出ていくタイプではなく、目立たない。だが、これだけ大役が続くと、地味だけど、存在感はある。

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