有森隆
著者のコラム一覧
有森隆ジャーナリスト

 30年余、全国紙で経済記者。豊富な人脈を生かし、取材・執筆活動中。「カルロス・ゴーン『経営神話』の自壊」(「月刊現代」2004年9月号)、「C・ゴーン『植民地・日産』の次の獲物(ターゲット)」(同09年1月号=最終号)などを執筆。ゴーン会長の欺瞞性を鋭い筆致でえぐり出した。この仕事ぶりが、今、再び脚光を浴びている。

住銀・イトマン<下>“磯田天皇”の親バカが傷口を広げた

公開日:

「園子です、河村さん。早速ですが、実はピサが買い付けを予定しているロートレック・コレクションの絵画類があるんです。イトマンさんで買っていただけませんでしょうか」

 首都高速を走行中のイトマン社長・河村良彦の自動車電話に一本の電話がかかってきた。電話の主は住友銀行会長・磯田一郎の娘、黒川園子。1989年11月のことだった。

 磯田には男女2人の子供がいた。長女が園子。磯田は「園子、園子」と目の中に入れても痛くないほど溺愛した。園子はバツイチで、黒川洋と再婚した。園子は、家庭におさまるタイプではなかった。82年7月、セゾングループ系の美術品・宝飾品を販売するピサの嘱託社員となった。セゾングループ代表の堤清二に磯田が頼み込んだ。

 河村は公私にわたって園子の面倒を見てきた。園子からの、この一本の電話が、ヤミの仕掛け人たちがイトマンを足場に住銀に駆け上がっていくきっかけとなった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    地方は“安倍自民NO” 高知新聞「内閣支持率26%」の衝撃

  2. 2

    年商200億円の深キョン新恋人 “ホコリだらけ”の女性遍歴

  3. 3

    JOC会長を猛批判 小池知事に長男・竹田恒泰氏との“因縁”

  4. 4

    「団十郎」襲名の海老蔵が「白猿」に込めた暴行事件の自戒

  5. 5

    菊川怜の夫は裁判沙汰に…女性芸能人が“成金”を選ぶリスク

  6. 6

    カリスマ経営者が警告「リーマンに近いことに」の現実味

  7. 7

    実業家と交際報道も…深田恭子と亀梨の“愛犬散歩”目撃情報

  8. 8

    高校ラグビー決勝戦で話題に 各地の「桐蔭」の由来は?

  9. 9

    芸人から女優へ イモトアヤコは“第2の泉ピン子”を目指す?

  10. 10

    社員に聞いた 深田恭子を射止めた41歳スゴ腕経営者の評判

もっと見る