有森隆
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有森隆ジャーナリスト

30年余、全国紙で経済記者。豊富な人脈を生かし取材・執筆中。「『ゴーン神話(マジック)』の終焉 日産を覆う不安の正体」(「月刊現代」2006年12月号)、「C・ゴーン『植民地・日産』の次の獲物(ターゲット)」(同09年1月号)などを執筆。「日産 独裁経営と権力抗争の末路――ゴーン・石原・川又・塩路の汚れた系譜」(さくら舎)を3月に上梓。

住銀・イトマン<下>“磯田天皇”の親バカが傷口を広げた

公開日: 更新日:

「園子です、河村さん。早速ですが、実はピサが買い付けを予定しているロートレック・コレクションの絵画類があるんです。イトマンさんで買っていただけませんでしょうか」

 首都高速を走行中のイトマン社長・河村良彦の自動車電話に一本の電話がかかってきた。電話の主は住友銀行会長・磯田一郎の娘、黒川園子。1989年11月のことだった。

 磯田には男女2人の子供がいた。長女が園子。磯田は「園子、園子」と目の中に入れても痛くないほど溺愛した。園子はバツイチで、黒川洋と再婚した。園子は、家庭におさまるタイプではなかった。82年7月、セゾングループ系の美術品・宝飾品を販売するピサの嘱託社員となった。セゾングループ代表の堤清二に磯田が頼み込んだ。

 河村は公私にわたって園子の面倒を見てきた。園子からの、この一本の電話が、ヤミの仕掛け人たちがイトマンを足場に住銀に駆け上がっていくきっかけとなった。

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