元川悦子
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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

コロナ禍での中断延長に揺れるJリーグを緊急探訪【柏】

公開日: 更新日:

2011年のミラクル優勝 柏の2度目の成功体験なるか

 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、Jリーグは3月18日の再開を断念。4月3日を目指して公式戦を再延期することを決めた。中断期間が2週間延びたことで各クラブのマネージメントは、より難しくなったといえよう。しかし、かつて日本代表監督候補にも挙げられた柏の名将・ネルシーニョ監督は動じない。「一番近い試合にどう準備するかを考えるだけ。我々のサイクルを変える必要はない」と落ち着き払っていた。確固たる自信の裏側には、9年前の貴重な経験があった――。

  ◇  ◇  ◇

 J再開延期の報が流れた翌10日の朝。柏は、土砂降りの雨中で行われた練習を1週間ぶりに報道陣に公開した。東京五輪代表候補のDF古賀太陽ら数人がケガで離脱する中、2月22日のJ1開幕・札幌戦で2ゴールを叩き出したケニア人FWオルンガと背番号10の江坂任は、ハツラツとしたプレーを披露した。

「今季は良い<入り>ができたので、そのイメージのまま再開できると思います」という江坂の言葉通りにチームから再延期のショックは、それほど感じられなかった。

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