U23がイラク撃破で8大会連続五輪出場決定! 攻守に見違えた大岩ジャパンに何があったのか

公開日: 更新日:

 U23日本代表が中東の難敵・イラクに2-0で快勝し、8大会連続の五輪出場を決めた。

 日本時間30日午前2時半にキックオフした、パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU23アジア杯の準決勝。日本は前半28分にエースFW細谷真大(22=柏)が25日のカタール戦での決勝弾に続く2試合連続のゴールで先制点を奪うと、42分にはFW荒木遼太郎(22=FC東京)の追加点でイラクを突き放した。

 スタンドでA代表の森保一監督が見守る中、2位以内を確定してパリ切符を勝ち取った大岩剛監督(51)は試合後、「自信を持って我々のスタイルを貫こうという話をした。イラクもすごく強くて苦労させられたが、ホッとしました」と安堵の表情だった。

 今大会の日本はグループリーグ最終戦で韓国に敗れ、決勝トーナメント初戦の準々決勝では前半に退場者を出したカタールを相手に苦戦を強いられた。数的有利のアドバンテージを得ながら一時は逆転を許すなどDF陣の不安定さを露呈し、1996年のアトランタ大会から続く連続五輪出場に暗雲が立ち込めていただけに、指揮官も選手も歓喜に沸いた。

「FW細谷が決めた難易度の高い先制弾が本当に大きかった」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。

「細谷は、アンカーのMF藤田譲瑠チマ(22=シントトロイデン)が送った自陣中央からの浮き球パスを右足で絶妙トラップ。そのまま左足でシュートすると見せかけ、時計と逆回りにクルッと反転しながら右足↓左足のダブルタッチでボールを思った通りのポイントに置いた。すかさずシュート体勢に入って右足インサイドでシュート。ゴール右サイドネットに押し込んだ。細谷は前半10分に相手GKと1対1となって股間越しに狙った左足シュートをGKのブロックに阻まれていた。得点シーンも左足でシュートを放つ流れだったが、瞬間的に、反転しての右足シュートを選択した。DFとGKのポジションを冷静に見極めながら、高難度の素晴らしいゴールでした。細谷は大岩ジャパンのエースFWとして期待されながら、今年に入ってリーグ戦と代表戦で無得点が続いて批判にさらされたが、準々決勝のカタール戦に続いて決勝点をゲット。これで本人も完全に吹っ切れたことでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方