森保一「転びっぱなしの人生」 不登校、補欠採用…W杯“もう一人の主役”は華やかさとは無縁

公開日: 更新日:

 先週末、沖縄へ行ってきた。あいにくの雨と強風で、吹き飛ばされそうになりながら、戦争末期、多くの沖縄の人が集団自決のために飛び込んだ万座毛(マンザモウ)、米軍が数万発の砲弾を撃ち込み、最初に上陸した残波岬を回った。

 観光客でにぎわう万座毛から、眼下に大波が激しく打ち寄せる象に似た巨岩を見ながら、私と同じ喜寿を迎えた「沖縄の戦後」に思いを馳せた。

 サッカーW杯決勝戦はホテルの部屋で見た。私のようなサッカー音痴でも、これが後々まで語り継がれる“伝説”の試合であることは分かった。

 開催前から、メッシのためのW杯だといわれていた。だが、勝負事は前評判通りにいくことなどほとんどない。だが、終わってみれば、すべてはメッシのためのW杯だった。

 この試合、メッシ連合軍のアルゼンチン対エムバペ・フランスとの戦いだった。超人的な活躍をしたエムバペだが、PK戦ではワンマンチームの弱点が出た。

 決勝戦を前に、日本代表選手や森保一監督(54)がテレビに出て、W杯の感想や勝負の行方を語っていた。多くの選手が「この舞台に立ちたかった」と漏らした。

 強豪ドイツやスペインを倒してベスト16に残り、決勝トーナメント初戦PKで負けたクロアチアが3位になった。選手たちも日本人の多くも「新しい景色」が、早ければ4年後に見られるかもしれない。希望が持てたW杯であったことは確かだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち