三枚目発揮する藤竜也 たどり着いた境地は“笑われる喜び”
俳優の藤竜也(74)と映画監督の河瀬直美(47)が2日、「第4回 なら国際映画祭2016」のラインアップ発表会に出席した。
映画祭で上映予定の「東の狼」で奈良の猟師を演じた藤。撮影は桜の時期で、現場は吉野桜で有名な地域だったこともあり、「僕の中で『今年も1年を生きられたな』というのは正月より桜なんです。宿舎に吉野桜がたくさん咲いていて楽しめました」としみじみ。
1カ月間に及ぶ撮影では、現場に住む村人との交流もあったそうだが、「メシにしょっちゅう呼ばれてBBQやったりしているとビジターがやって来るんだけど、(来る人)みんな話が長い(笑い)」とボヤいて笑わせていた。
最近は作品内やバラエティー番組でこれまでとは違った「三枚目」キャラを発揮している藤は、昨年公開された映画「龍三と七人の子分たち」ではオナラを連発したり女装姿まで披露。のちに女装について「笑われる喜び」と明かすなど、これまでの“渋爺”路線から脱線しつつある。「七十にして矩をこえず」という心境か。