最新回の朝ドラ「あんぱん」ウラの見所~千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ

公開日: 更新日:
コクハク

第4週「なにをして生きるのか」#18

【朝ドラのツボ!】

 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生きるのか、見つかるまで必死でもがけと言い聞かせる。なりたいものがまだわからない嵩は、高知第一高等学校の受験を決意。のぶ(今田美桜)と嵩はそれぞれ勉強に励む。

 そして迎えた受験の日。のぶが家族に見送られていると、突然登美子(松嶋菜々子)が現れる。状況を把握したのぶは意を決して走り出す!

【こちらもどうぞ】「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事

【本日のツボ】

「気合いじゃ、気合じゃ、気合いじゃ~」
 ※※以下、ネタバレあります※※

 千尋はほんとうにいい子に育ちました。しかも、くらばあ(浅田美代子)曰く、「あの子、スッとしちょってカッコええもんね~。きっと5年も経ったら、御免与町のゲイリー・クーパーや~」というほどのイケメンですから、そりゃあ嵩がコンプレックスを持ってしまうのも無理はないでしょう。そんな千尋が、優しくて、カッコいい、ドキンちゃんの憧れの人・しょくぱんまんに見えてきました。

 しかも、史実どおりだとすれば、この先、つらい展開もあり、そのことを思うと、千尋の笑顔をまともに見ることができません。本日もがつらくなりそうで、今からもう千尋ロス。くらばあ曰く “ゲイリー・クーパー”この先のことを考えるともう胸が痛くなります。

お助け“のぶ”、中身はアンパンマンか?

 嵩はというと、まだ夢をみつけることができないまま。「ひとまず、高知第一高等学校に受かることを目標にしようかと」と寛に打ち明けます。「どうして、高知第一高等学校ながや?」と訊かれ、「あのひとが、喜ぶ顔が見たくて…昔はよく笑ってたんですけど」と、母・登美子を喜ばせるために受験すると言います。

 そこに、団子屋の店先で、あん団子を無表情で頬張る登美子が映ります。食いしん坊で、わがままな登美子がドキンちゃんで、そんなドキンちゃんのいいなりになる嵩はばいきんまん!? 

 だとすると、受験票を忘れ、困っている嵩の元へ、全力で走って受験票を届けてくれたのぶは、アンパンマンになるのでしょうか。困ったひとを助けるのがアンパンマンの使命ですから。見た目はドキンちゃんで、中身はアンパンマン、それがのぶでしょうか。

 あんなに受験に反対していたのに、「気合いじゃ気合じゃ気合いじゃ~」とアニマル濱口が憑依したかのような釜じい(吉田鋼太郎)も、この日のためだけに、“合格”の焼印を押した合格アンパンを作ってくれたヤムおんちゃん(阿部サダヲ)も、優しさが溢れていました。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  4. 4

    永野芽郁「鋼のメンタル」も文春砲第2弾でついに崩壊か?田中圭との“口裏合わせ”疑惑も浮上…CMスポンサーどう動く

  5. 5

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  1. 6

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  2. 7

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機

  3. 8

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  4. 9

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  5. 10

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  3. 3

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「負傷者リスト入り」待ったなし…中5日登板やはり大失敗、投手コーチとの関係も微妙

  5. 5

    加賀まりこ「鈴さん」人気沸騰中!小泉今日子と《そっくり》の母親役でフジ月9“夢の共演”を待望する声

  1. 6

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 7

    河合優実「あんぱん」でも“主役食い”!《リアル北島マヤ》《令和の山口百恵》が朝ドラヒロインになる日

  3. 8

    永野芽郁「文春砲第2弾」で窮地…生き残る道は“悪女への路線変更”か?

  4. 9

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  5. 10

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった