ウオーキングがもたらす心理的健康…ストレスを解消しうつにも効く

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 ウオーキングはストレスを解消し、気持ちを前向きにして精神を安定させる効果がある。運動による刺激が神経伝達物質の発現と作用を促すからだ。

 例えばセロトニンは神経系に抑止的に働き、過剰な興奮や衝動、抑うつ感を軽減させ、過剰な快楽を抑止する。活性化するにはリズム性運動が良いとされ、呼吸やジョギングなどと並びウオーキングが良いとされる。

 エンドルフィンは「幸福ホルモン」と呼ばれ、心肺機能を高めることで脳内に放出され、高揚感や幸福感が得られることが知られている。強いストレスを緩和するための仕組みだが「ランナーズハイ」のイメージが強いため、きつい運動でしか放出されないイメージがある。しかし、歩幅を少し広げた早歩きでも放出されることがわかっている。ブラジルの大学の研究では4カ月で睡眠の質と抑うつ症状が改善し、ストレスホルモンとも言われるコルチゾールが減少したことが報告されている。

■都会より自然の中が効果的

 ウオーキングによる心理的健康効果は、環境に左右されることも知っておきたい。それに関してスタンフォード大学ウッズ環境研究所が行った研究がある。環境の異なる90分ウオーキングで脳の状態がどう変化するかを調べた研究だ。

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