5月は平均15%アップ、値上げラッシュ再来なのに…石破首相は消費減税が遅すぎるどころかヤル気なし

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 石破首相に「民のかまど」は見えていないのか。今夏に参院選を控え、野党がそろって「消費税減税」の旗を振る中、石破首相は慎重姿勢を崩さない。

 30日訪問先のフィリピンで、立憲民主党が参院選の公約に盛り込む時限的な食料品の消費税率0%への引き下げに言及。「事務の負担はどうなのかという問題がある」と及び腰だった。

 報道各社の世論調査では「消費税減税」が6~7割の支持を占める。それだけ「民のかまど」が汲々としているのに、のんびりしている場合じゃない。もはや日常の風景となった「値上げラッシュ」に庶民生活は青息吐息だ。

 帝国データバンク(TDB)が30日、今月の〈「食品主要195社」価格改定動向調査〉を公表。5月の飲食料品値上げは478品目(平均値上げ率15%)に上り、今年1月から5カ月連続でひと月の値上げ品目数が前年同月を上回った。5カ月連続の前年超えは、通年で3万2396品目が値上げされた2023年以来、2年ぶりという。

 今年は10月までの公表分で累計1万4409品目が値上げされる見込み。平均値上げ率は16%に上る。分野別では、カレールウなどの香辛料製品やだし製品などの「調味料」(4904品目)が最多。「加工食品」(3685品目)や「酒類・飲料」(2759品目)の値上げも家計に重くのしかかる。

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