大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

公開日: 更新日:

 大阪ナンバー2の都市からも「ノー」だ。大阪・関西万博の学校向け無料招待事業で、堺市の市立小中学校の約8割が不参加を決定した。吉村洋文府知事は「大阪市の小中学校1割参加せず」の報に、「『9割参加』でよくない?」とチクリとやったが、どーすんのか。

 堺市教育委員会によると、不参加率は小学校が83.69%(92校中77校)、中学校が65.90%(44校中29校)で合わせて77.94%に上る。

 堺市は大阪市の南に隣接し、会場の夢洲までのアクセスは比較的良い立地だ。さらに万博招致を先導した日本維新の会馬場伸幸前代表の地元(大阪17区)でもある。これだけの学校が不参加とはメンツ丸潰れだ。

 堺市だけではない。吹田市は熱中症の危険性などについて「会場の安全性を保護者に説明できない」(後藤圭二市長)とし、市立小中学校全54校の不参加を決定。府内では交野市、熊取町、島本町も、安全対策が不十分だとして公立の全小中学校の参加を見送った。

 堺市でもさまざまな懸念が広がっているようだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情