思春期の子供の不登校の原因は「起立性調節障害」かもしれない

公開日: 更新日:

 朝起きられず、思春期では不登校につながりやすいのが「起立性調節障害(OD)」だ。東京医科大学病院小児科・思春期科の「子どもの心とからだ外来」には、ODで不登校になった子どもたちが多数訪れる。ODに関する論文も多い呉宗憲医師に話を聞いた。

 起立性調節障害(OD)は「朝起きられない」「午前中調子が悪い」「立ちくらみやめまいを起こしやすい」などの症状がある。一般的に、自律神経が不安定なため起立時に脳内の血流低下や低血圧が起こることが原因とされている。

「しかしODで不登校のお子さんでは、自律神経の不安定さ、慢性的な睡眠不足、概日リズムの後退、心理的ストレス、夜型化した社会環境など、困りごとや課題が複雑に絡んでいることが少なくありません」

 だから血液循環の異常に対する治療、すなわち生活習慣の改善、水分や塩分の摂取、弾性ストッキングの使用、運動、薬物だけでは不登校解消につながりにくい。困りごとは大きく分類すると「身体的側面」「心理的側面」「社会的側面」があり、全てにアプローチする必要がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり