著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

なぜ「涙目」になるのか…結膜がたるむと涙が正常に排出されない

公開日: 更新日:

 白目を覆う膜である結膜がたるむ「結膜弛緩症」になると、多くの方が「涙目」に悩まされます。これは正式には「流涙症(りゅうるいしょう)」と呼ばれ、「涙で視界がぼやける」「目の周りの皮膚がただれてヒリヒリする」「目がショボショボする」などの症状を引き起こします。

 では、なぜ結膜弛緩症になると涙目になるのでしょうか?

 たるんだ結膜は下まぶたにたまり、涙の排出口である涙点を塞いでしまいます。その結果、涙が正常に排出されず、あふれ出してしまうのです。

 さらに、この状態では涙が目の表面全体に行き渡らず、角膜が十分に潤わなくなります。そのため、涙目なのにドライアイと同じような「目の乾き」を感じることがあります。しかし、この場合は結膜のたるみが原因のため、通常のドライアイ用の目薬を使っても改善しません。症状がひどくなる場合には、余分な結膜を切除する手術が必要になることもあります。

 また、「鼻涙管狭窄(びるいかんきょうさく)」という病気も、涙目の原因となることがあります。これは結膜弛緩症と同じく、高齢者に多くみられます。

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