著者のコラム一覧
永尾光一一般社団法人日本精索静脈瘤協会代表理事、医療法人社団マイクロ会理事長、 銀座リプロ外科院長、東邦大学名誉教授

1960年生まれ。埼玉県出身。昭和大学で形成外科学を8年間専攻後、東邦大学で泌尿器科学を専攻。東邦大医学部泌尿器科学講座教授、医学博士・泌尿器科専門医、男性不妊治療・精索静脈瘤手術の第一人者。 一般社団法人日本精索静脈瘤協会・医療法人社団マイクロ会理事長。

6年間の不妊治療の後、泌尿器科で発覚した意外な原因…男性不妊の4割「精索静脈瘤」とは

公開日: 更新日:

 最近は、「男性不妊」「男性更年期」などのワードを耳にする機会が増えた。加齢に伴う体の変化や不調は女性特有の問題のように扱われてきたが、男性も同じだ。泌尿器科医として長年男性不妊の研究に取り組み、中高年の男性の体の不調、男性更年期の問題などに詳しい医師が様々な疑問に答えていく。

  ◇  ◇  ◇

 今回は、男性不妊について考えましょう。男性不妊には、精子の数や運動率の低下、ホルモン異常、性機能障害など、さまざまな要因がありますが、約40%を占めるのが「精索静脈瘤」です。しかし一般にはほとんど知られていません。精巣の周りの静脈がうっ血し、血管がコブのように膨らむことで血流が悪くなり、精子の質に影響を与える病気で、痛みがあるケースもありますが、多くは無症状で、検査しなければ見つからないのです。

 「不妊」とは、結婚して1年が経っても子どもができない状態です。多くの男性は「自分に原因があるかもしれない」と考えることが少ないので、女性側が婦人科に通う夫婦が大半です。男性も婦人科での検査で精子の状態を調べる程度なので、男性が泌尿器科における不妊の検査をしなければ分からない「精索静脈瘤」を見逃してしまうのです。

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