「震度5以上」的中の学者が警告 東北の次は北信越が危ない
17日、東北地方を立て続けに襲った大きな地震。午前は最大震度4、午後は5強だった。3・11の悪夢をよみがえらせるような揺れだったという。震源は三陸沖と岩手県沖。気象庁は「いずれも東日本大震災の余震」としたものの、午前と午後の地震に「直接的な因果関係はあまりない」との見解を示した。
だが、東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授はこう言う。
「検証が必要にはなりますが、2つの震源は200キロ以上離れてはいても、午前の揺れが午後の揺れを誘発したと考えています。このところ頻発している地震は3.11で断層が大きくズレた地域の周辺で発生している。2014年以降、東北地方で起きた震度4以上の地震は24回に上っています。3.11の影響がまだ残っているのは明らかです。東京を含め、房総沖まで延びる東日本エリアは安心できません」
6日に発生した徳島県南部地震に続き、今回の東北地震をピタリと当てたのが「地震科学探査機構(JESEA)」の顧問の村井俊治氏(東大名誉教授)だ。今年の日刊ゲンダイ本紙新年号で<15年1~3月の間に大地震が発生する可能性がある>と指摘。震度5以上の地震が発生する可能性が極めて高い要警戒地域に「奥羽山脈エリア」を挙げ、こう警鐘を鳴らしていた。